萬屋物語(5) ~ 休刊

32ページもののタブロイドといえど、あの頃のスタッフの力量と資金力からいっても無謀の策だった。
何より一番非力だったのは、社長の僕自身においてほかならない。
そんな一か八かの賭け事がうまくいくはずがない。
案の定、創刊すら危うい状況に追い込まれた。
その背景で、会社の経営状況は転がるように悪くなっていた。

「2号は止めよう」苦渋の決断を僕はしたのだった。